ポール・スミス ブラック(Paul Smith BLACK)が、2014-15年秋冬コレクションを発表した。
アメリカのシュルレアリストで写真家のマン・レイや、新進気鋭のコンテンポラリー・アーティスト、マライア・ロバートソンの作品からインスピレーションを得た今回のコレクション。マン・レイの自由な発想と表現方法、ロバートソンの美しく繊細な多重露光のテクニックが、キープリントやカラーパレット、ファブリックに反映されている。
カラーパレットは、リッチでダークなトーンをベースに、鮮やかなオレンジとマスタードをハイライトとして使用。そこに、透明感のあるブルー、ミント、コーラルが加わっている。
プリントは、アイリス(アヤメ)のモチーフが目を引く。その他チェックやストライプに加え、タイポグラフィにインスパイアされた模様もユニーク。グラフィカルなレター柄のアイテムは、デボラ加工が施されているのが特徴だ。
素材は、テクスチャーとレイヤードが鍵。重厚感のあるテーラードコートに、プリントがほどこされたセミシアーの服を合わせるなど、対照的な質感を組み合わせたコーディネートを提案している。
ピーコート、トレンチコート、ウールパーカコートなどのアウターウェアは、美しくすっきりとしたシルエット。取り外しのできるシープファーは、今季のアウターウェアに用いられた。