ジョン ローレンス サリバン(JOHN LAWRENCE SULLIVAN)の2015年春夏コレクションが発表された。今季は得意のテーラードにスポーティーとミリタリーを融合。ストイックでシャープな男性像を表現した。今回のコレクションの大きな特徴は、ディティールと素材使い、そして色使い。
まずディティールだが、ピシッとしたスタイルの中にうまくスポーティーなものやミリタリーを感じさせるポイントを使っている。例えば、大きめのポケットやパイピングやグログランテープ、クラシックな革靴に用いられたベロクロテープなど。細かい要素だが、テーラードアイテムをアーミー仕様に様変わりさせている。また、極力ボタンが見えないように作られたシャツやジャケット、コート等のアイテムは、シャープで洗練された印象を際立たせる。
素材使いも特徴的。ツイードは特殊な織り方で軽やかに。また、ポリエステルを荒めに編み込んだTシャツやジャケット、パンツは涼しさとスポーティーさを演出している。それ以外にもケミカルウォッシュした生地をオーバーダイしたり、天然素材に加工を加え新感覚の素材へと仕上げているところにもこだわりが見える。
カラーパレットはグレー、ネイビー、ブラック、ホワイトといったベーシックなカラーにイエローとレッドを効果的に投入。フレッシュな色使いのカモフラージュ柄や、素材のネップを表現したドリッピング柄など、アーティスティックな模様も目立つ。その一方でブラックやホワイトでまとめられたスタイリッシュなスタイルは、そのままディナーやパーティーにも着ていけそう。
全体的にスタイリッシュな印象だが、なかには太めのパンツを合わせるリラックススタイルも。リラックスしながらも力強い、そんな大人のカジュアルテーラードを提案したコレクションとなった。