ニューエラは、アメリカのメジャーリーグベースボール唯一の公式キャップのメーカーであり、世界最大級のストリート系ヘッドウェア&アパレルブランド。
1920年、エルハルド・クックがE・クック・キャップ社を設立。その時の資金は姉ローズから借りた500ドルと、エルハルドが会社設立前に働いていたジョン・ミラー・キャップ社の同僚だったジョー・アメリエンから借りた500ドルのみだった。アメリエンはその後、E・クック・キャップ社の最初の社員となった。ローズを含む14人で営業をスタートし、エルハルドとローズの息子達も高校生のころから働き初めた。
1922年、社名をニューエラ・キャップに変更。既製服の概念が流行し始めた時代で、メンズのカジュアルキャップとユニフォーム用のキャップを製造していた。
1934年、ニューエラとして初のプロ用ベースボールキャップを、クリーブランド・インディアンズのために製作。
1940年代に入ると、様々なチームのキャップを製作していた。ニューエラではベースとなる無地のキャップを生産し、そこに他のスポーツ用品メーカーがそれぞれのブランドのラベルを縫い付けていた。
1950年、メジャースポーツへ製品供給する唯一の帽子メーカーとして、ブルックリン・ドジャーズ、シンシナティ・レッズ・クリーブランド・インディアンズ、デトロイト・タイガースの製品を製造した。
1974年、メジャーリーグ24チーム中の20チームがニューエラと契約し、事業が順調に拡大していた。
1978年、ニュース新聞に、12.99ドルでプロ選手と同じキャップが手に入る、と広告を出し、大きな反響を受けた。
1980年代後半、プロ選手と同じキャップを被ることが野球ファンの間で流行した。
1991年、ニューエラはMLBのオンフィールドキャップについて数社規定の独占的供給メーカーに選ばれた。プロ用公式キャップのコレクション「ダイヤモンドコレクション」は「オーセンティック・コレクション」と名前を変更し、今でも使用されているバッターのシルエットのロゴをキャップの後ろ側に入れることになった。また、オーセンティック・コレクションの名前は公式用品の供給メーカーのみが使用を許可された。
1993年、MLBでの全球団のオンフィールドキャップを製造する独占的権利を得た。その後、リーグのオフィシャルサプライヤーとなった。
その後、英国、日本、オーストリアにもオフィスが開設された。現在、世界最大級のヘッドウェア&アパレルブランドへと成長し、ストリートファッション界で広く知られている。日本の会社はニューエラジャパン。
2011年2月、国内初の直営店「ニューエラ東京(NEW ERA TOKYO)」がオープン。