東京・銀座のソニービルの建て替えプロジェクトの最終形として、「銀座ソニーパーク(Ginza Sony Park)」が誕生。2025年1月よりグランドオープン予定だ。
東京メトロ銀座駅から直結、JR有楽町駅から徒歩5分ほどのアクセスで、数寄屋橋交差点に面する「銀座ソニーパーク」は、1966年に建設されたソニービルの建て替えプロジェクトによって生まれる商業施設だ。かつてのソニービルは、“街に開かれた施設”をコンセプトにつくられており、一角には10坪のパブリックスペース「ソニースクエア」が存在。“銀座の庭”として、長年多くの人々に親しまれた。
そんな“銀座の庭”を継承・拡張させ、“銀座の公園”と生まれ変わらせる銀座ソニーパークプロジェクト。2018年に第1段階の建て替えを行った際は、解体途中のビルをそのまま公園にするというユニークな発想を実現した。
最終形として新たにオープンする「銀座ソニーパーク」は、地上5階・地下4階で構成。都会の街並みとしてはあえて低く設計した外観で、銀座の景観に開放的な余白を生み出す。
四季折々のイベントを実施していたパブリックスペース「ソニースクエア」の温かな空間を受け継ぐように、誰もが楽しめる飲食や体験型のプログラム、アクティビティなどを提供する予定だ。
地上1階は、数寄屋橋交差点からの動線を確保しやすい、開放的な吹き抜け空間に。地下でも、扉や壁をなるべく設けずにシームレスな設計にすることで、銀座の街を訪れる人々が気軽に行き交うことのできる場所を目指した。
なお、地下鉄コンコース接続部にはソニービルの躯体の一部を残しているため、長きにわたり愛された建物の歴史を見て感じることが可能だ。
設計には、かつてのソニービルで限られた敷地をいかに有効に使うかを考え抜いた「縦のプロムナード」を進化させて採用。地下3階から屋上の地上5階までを大胆に繋げて、空間を活用すると同時に各フロアへの回遊性を高めている。
外観は、銀座の街では珍しい打ち放しのコンクリートに、ステンレスのグリッド状フレームを合わせたデザイン。おおらかな表情を見せるだけでなく、フレームの隙間から入り込む外の光がまるで木漏れ日のような味わいを見せる。
1966年のソニービル開館から新たな「銀座ソニーパーク」誕生までの軌跡を振り返る「Ginza Sony Park プロジェクト展」が、2024年8月23日(金)から9月29日(日)まで、ソニーパーク ミニにて開催。1,050日間に及ぶ新築工事の記録を、映像や写真を通して紹介していく。
さらに、2025 年1月のグランドオープンまでの期間では、「銀座ソニーパーク」を一足先に見ることができる建築内覧ツアーなども実施される。
銀座ソニーパーク(Ginza Sony Park)」
開業日:2025年1月 グランドオープン予定
住所:東京都中央区銀座5-3-1
フロア構成:地上5階、地下4階 ※ 地下4階は機械室など
敷地面積:707.42㎡
延床面積:4,390.39㎡
高さ:33.86m
設計:Ginza Sony Park Project
竣工日:2024年8月15日
■「Ginza Sony Park プロジェクト展」
会期:2024年8月23日(金)~9月29日(日)
場所:ソニーパーク ミニ
住所:東京都中央区銀座5-3-1 西銀座駐車場地下1階
時間:11:00~19:00(予定)
■先行公開「銀座ソニーパーク」建築内覧ツアー
開催期間:8月30日(金)~9月1日(日)
時間:10:30 ~ 11:30、14:00 ~ 15:00、16:30 ~ 17:30(予定)
※Peatixでの事前申し込み(定員制、先着順)が必要