大阪北区梅田周辺の大規模再開発により、「グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA)」が誕生。商業施設やホテルを内包する大型複合ビル、JR大阪駅直結の大規模公園「うめきた公園(UMEKITA PARK)」などで構成される新たな街が2024年から順次オープンし、2027年春頃に全体開業となる。
「グラングリーン大阪」は、大阪駅前にあった貨物ヤード跡地の大規模複合開発により誕生するひとつの街。貨物ヤード跡地は、JR大阪駅をはじめ、「ルクア大阪(LUCUA osaka)」、「梅田スカイビル」、「グランフロント大阪」北館/南館などが道路を挟んで隣接しており、関西最後の一等地とも呼ばれていた。
大規模再開発「うめきたプロジェクト」自体は、2013年に開業を迎えたグランフロント大阪を皮切りにスタート。その後、大阪・梅田エリア周辺は大きな変化を遂げてきたが、「グラングリーン大阪」は、第2段階の開発プロジェクトとして実施された。広大なエリアを活かした、商業施設、ホテル、オフィス、都市公園などによって構成される。
「グラングリーン大阪」からは、JR大阪駅をはじめとした7駅13路線が利用可能。既存の大阪駅は、関西圏の主要鉄道を結ぶターミナル駅となる“新生”大阪駅となり、関西空港や大阪国際空港、新大阪駅へもアクセスしやすくなる。
日本国内のみならず世界からのアクセスも向上する「グラングリーン大阪」は、「自然と都市の融合」をテーマに、緑あふれる“都市公園”へ。「グラングリーン大阪」内は、南街区と北街区の2つに大きく分けられ、南館と北館、そして「うめきた公園」とその公園内施設で構成。それぞれに商業店舗、ホテル、オフィスなどがオープンする。
■注目商業施設はいつ開業?全体オープンまでのスケジュール
「グラングリーン大阪」北館・うめきた公園内施設:2024年9月6日(金)
※サウスパーク全面、ノースパークの一部、キャノピーby ヒルトン大阪梅田、商業施設19店舗、ジャム ベース
「グラングリーン大阪」南館:2025年3月21日(金)
※商業施設55店舗、うめきた温泉 蓮 ウェルビーイング パーク、ホテル阪急グランレスパイア大阪
「うめきたグリーンプレイス」:2025年3月21日(金)
「ホテルウォルドーフ・アストリア大阪」(南館内):2025年4月3日(木)
全体開業:2027年春ごろ予定(うめきた公園後行工区(ノースパークの一部))
南街区には、パークタワー、サウスタワー、ゲートタワーという3つのビルからなる「南館」が、2025年3月21日(金)に開業。新駅と相まって“世界の交流拠点”となるようなエリアを目指す。多くの人が楽しめるレストランやショップを設けるほか、近隣の人々やオフィスワーカーが集えるような交流の場も設ける。
注目すべきは、各タワーを跨ぎ、低層部全体に配置された飲食ゾーンやファッション・雑貨のショップ。全55店舗が出店している。また、南館の地下1階には、アジア初進出となる「タイムアウトマーケット大阪」がオープンする。
「タイムアウトマーケット大阪」は、世界各地で事業を展開しているシティガイド「タイムアウト」の編集者がキュレーションする、“食と文化”を体験できるフードマーケットだ。約3,000㎡のマーケット内には、厳選された17のレストランと2つのバーが開業し、約800席が設けられる。
出店店舗には、ミシュラン星獲得店および「ビブグルマン」獲得店が軒を連ね、イタリアン、中華、うなぎ、寿司、スイーツなど様々なジャンルが集結。創作串揚げ店「クシアゲ ゼロゼロイチ(001)」や、お好み焼きの名店「コアラ食堂」といった関西トップクラスの飲食店によるフードメニューも必見だ。
「タイムアウトマーケット 大阪」の他、飲食店が充実しており、新たな梅田のグルメスポットとして名を馳せそうな「グラングリーン大阪」。南館には、隠れ家レストランが集結した「グランシェフズバレイ(GRAND CHEFS’ VALLEY)」と、上質な空間で食事を楽しめる「ウメキタグランテーブルズ(UMEKITA GRAND TABLES)」があり、シーンによって使い分けができる。関西初上陸ブランドも多いので行く前に予習しておきたい。
また、ベーカリーやカフェも充実しており、「マーガレット・ハウエル(MARGARET HOWELL) ショップ アンド カフェ」やメゾン キツネ(Maison Kitsuné)が手掛ける「カフェ キツネ」、ロンハーマン(Ron Herman)の「ロンハーマン カフェ」など、ファッションブランドによるおしゃれなカフェも出店する。
ファッションにおいては、CFCL(シーエフシーエル)がフルラインナップを揃える関西旗艦店をオープンするほか、ナイキ(NIKE)が関西初のカスタマイズサービスを導入した店舗、ZARA(ザラ)が2フロアにわたる大型店舗を出店する。そのほか、アベリ(AbHerï)やポール・スミス(Paul Smith)、セオリー(Theory)などのブランドショップが揃う。
パークタワーにはヒルトンの最上級ラグジュアリーホテルブランド「ウォルドーフ・アストリア」、“みどり”と融合する商業施設、総貸室面積約90,000㎡の大規模オフィス、国際集客や会議室を包括するMICEを整備する。
南街区のパークタワー2階および28階~38階に位置する「ウォルドーフ・アストリア大阪」では、50平米を中心とする252室の客室を完備。ウォルドーフ・アストリアの象徴であるラグジュアリーなラウンジ&バー「ピーコック・アレー」をはじめ、レストラン、フィットネス、スパ、屋内プール、チャペル、ライブラリー・ラウンジ、宴会場、会議室などが備えられる予定だ。
サウスタワーには、通常のビジネスホテルとは一線を画したグレード感をもつ、阪急阪神ホテルズによるアップスケールホテル「ホテル阪急グランレスパイア大阪(Hotel Hankyu GRAN RESPIRE OSAKA)」、中規模オフィス、レジャーからウェルネスまでを対象とした都市型スパ「うめきた温泉 蓮 ウェルビーイング パーク(Wellbeing park)」、商業施設を備える。