ラグ&ボーン(rag & bone)は、2015年春夏コレクションをニューヨークで発表した。
今シーズンのテーマは、純潔を意味する「purity」。コットンをベースにキャンバス、シルク、インディゴヘンプなどの天然素材に焦点を当て、それらをミックスさせた装いを披露した。
全体としては、オーバーサイズのジャケットやウィンドブレーカーなど、トムボーイ的な印象のアイテムが多く見られた。そんな中で、ランジェリーからインスパイアされたハイパーブリーフやクロップドトップスが、コレクションに女性らしいアクセントをもたらす。
目を引くのは、拡大プリントやデジタルプリントなど様々な手法で表現された大胆な花柄。白地にはブラック、カーキ、ピンクベージュなどの落ち着いたトーンのカラーを合わせたほか、ダークトーンの生地には柄のトレースだけを白でプリント。可愛らしいフラワーモチーフではなく、都会的かつ逞しさを感じさせるシックなボタニカルプリントだ。
また今季は、スリングバックパック、クロスボディバッグ、ヒップバッグが新たにバッグコレクションに加わった。ダークカラーを中心に展開され、過度な装飾を控えたシンプルなデザインのバッグは、エレガントでありながら機能性も兼ね備える。
コレクションは全体的にクリーンな印象でありながら、インパクトのある模様やマニッシュなアイテムが快活さを与えた。都会で強く生きる現代女性に相応しいワードローブといえるだろう。