トッズ(TOD'S)の2025年秋冬メンズコレクションが、2025年1月19日(日)、イタリアのミラノにて発表された。
今季のトッズの軸となったのが、柔らかく繊細な最高級レザーを用いた「パシュミー」と、ブランドを代表するシューズ「ゴンミーニ」のふたつだ。イタリアの手仕事と最高級の素材を調和させつつ、ほどよい抜け感を醸しだしつつも端正な佇まいにまとめたコレクションを展開している。
今季の軸のひとつ「パシュミー」は、最高級のレザーを駆使するもの。その名前は、カシミヤ繊維などを織りあげたインドやネパールの伝統的な織物「パシュミナ」に由来しているといい、繊細なパシュミナの風合いを彷彿とさせる、柔らかく軽やかな質感が特徴となっている。
今季の「パシュミー」では、スエードとナッパレザーの2種類を展開。とりわけスエードは、温かみのある起毛感で仕上げつつも、その手触りは驚くほどに柔らかく、また軽快だ。この上質なスエードを用いて、ボンバージャケットやシャツジャケット、ダウンジャケット、アンコン仕立てのシングルブレストジャケットなど、メンズの定番とでもいうべきウェアを、極上の着心地へと昇華している。
「パシュミー」のみに限らず、太めの畝感で仕上げたコーデュロイのジャケットや、ファー襟のジャケット、プルオーバーのメランジニットなど、風合い豊かに仕上げたアウターやトップスは、ショルダーを多々ドロップさせたリラクシングな雰囲気に。対するパンツは、ヘリンボーンやシボ感のあるレザーなど、やはり豊かな質感を基調に、すっきりとしたラインにまとめることで、柔らかさと端正さの心地良い調和が生まれているといえるだろう。
一方、ドライビングシューズの「ゴンミーニ」は、「パシュミー」の上質なスエードや柔らかなナッパレザーなどを用いることでアップデート。また、「シティ ゴンミーニ」は洗練されたフォルムにアレンジするほか、「ウィンター ゴンミーニ(W.G.)」も、スエードを用いたアンクルブーツ、デザートブーツ、ローファーへと展開し、温かみのある雰囲気を醸しだした。