イザベル マラン(ISABEL MARANT)は、2025-26年秋冬コレクションを、フランス・パリで発表した。
今期のイザベル マランのテーマは、ブランドを代表する”生活”や”旅”を主軸にしたデザインと、1980年代のパンクロックといった音楽シーンに影響を受けたニューウェーブスタイルの融合。ゆったりとしたシルエットでありながらも、随所で身体のラインを強調するコレクションを提案する。パワーショルダーが特徴的なタキシードジャケットをはじめ、鮮やかなレッドのコートなど、体全体を覆うほどの大きさのウェアでマスキュリンで力強い雰囲気を演出していく。
コレクション全体では、官能的でフェミニンな印象のレースが散りばめられている。好例となるのは、繊細なレースのラッフルに、レザースカートと花柄のレースタイツを組み合わせたルック。ほかにも、ショルダー部分にのみレースを採用した黒ワンピースなど肌を見せることで、ニューウェーブが生み出したクールな印象の美しさも表現している。
ニューウェーブを構成する要素の1つである反抗的なアティチュードを纏ったルックも登場。テーラードジャケットは、伝統的な枠組みを超えて、装飾を施した華やかなデザインに仕上げた。さらに、かっちりとしたショルダーでありながら、ウエストをシェイプするといった、ニューウェーブスタイルが持つ反抗性を落とし込んだストライプジャケットも展開する。
カラーパレットには、ブラックやホワイトを中心に構成。ニューウェーブスタイルらしい鮮やかなレッドのほか、煌びやかなスパンコール、ボヘミアン柄や紅白のドット模様も加えることで、コレクション全体に明るい光をもたらしてくれる。
このほか、新作のシューズやアクセサリーにも注目。黒のドットが描かれた白レザーのアンクルブーツ、チェーンや安全ピンで作られたアーティザナルのブローチなど、ニューウェーブファッションの大胆さを表現した。