ミーンズワイル(meanswhile)の2025-26年秋冬コレクションが2025年2月10日(月)、東京・有明アーバンスポーツパークにて発表された。
ミーンズワイルの衣服を"都市と自然をつなぐ道具"と定義づけた今季。都市と自然を行き来するデザイナーの藤崎尚大は、都市におけるファッションは、全て"建築による庇護"のもとに成立していると考える。冬の場合、寒い屋外ではアウターを纏い、暖かな室内では薄着へと装いを変えるのがその最たる例だ。
しかし建物のない自然において、衣服がその役割を担うのではないかー。そんな問いを投げかけるコレクションを展開する。
ブランド3回目となるランウェイショーの舞台に選んだのは、寒空の下のスケートボードパーク。街中にあるような階段や手すり、直線的な坂などを模したストリートエリアと、波や山を思わせる曲線を描くくぼ地状のパークエリアが組み合わさっており、都市と自然が融合している空間といえる。
今季のムードを最も体現しているのが、小型ファンを内蔵した空調服だ。本来暑い夏にファンが外気を取り込み、汗を蒸発させることで体温を下げるという機能性を冬にも転用。肌寒い環境から電車や建物などの暖かい室内に入った際、ダウンを脱がずとも体温調節を叶え、場所を問わず着続けることができる。
マテリアルは、ブランドの核となるテック素材を主軸にしつつ、天然素材も採用。特殊な織りを施すことで、シワになりにくい素材へアップデートされたプルオーバー、ハリ感のあるシルエットのセットアップといったルックが登場する。
コラボレーションアイテムも見逃せない。ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)とのコラボレーションウェアを初披露。たとえば、トレッキングや登山に適したパンツに、アシンメトリーなジップを配し、洗練された佇まいへとアレンジしている。そのほか、パーカやリュックなども散見された。
クローム(CHROME)とコラボレーションしたメッセンジャーバッグも目を惹いた。防弾ベストにも使用されている強度の特殊素材を使用し、防水性や耐久性、軽量性に優れた機能を持ちながら、ミーンズワイルらしい都会的なエッセンスを織り込んだデザインに仕上げている。