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ONE OK ROCK インタビュー|写真16

4人組バンドを続けるために大切なことは、何だと思いますか?

Taka:昔あるバンドのインタビューを読んだのですが、バンドってフロントマン、ベース、ドラム、ギターがそれぞれいる中で、みんながみんな目立っちゃいけない。1番理想的な形は、3人だったら三角形で、4人だったら四角形・台形とか、世の中に存在する形に当てはめて動いた方が、うまく飛べるんだと思うんです。いびつな形をしてると、やっぱり物体として飛行が難しくなってくる。

僕らの場合だったら、四角形もしくはぐるっと傾いてダイヤのマークといった、絶妙なバランスを取ることによって、いい状態で存在し続けられるんじゃないかなっていう。だから、あくまでも中心はONE OK ROCKです。自分たちはそのバンドに付随していて、どうやったら美しいバランスを保てるかというのを、メンバー1人1人が意識して行動している。それが長年仲良くやる秘訣ですかね。

お互いに尊重されている姿勢が伝わってきます。

Taka:あと現実的な話をすると、お金(笑)。お金をフラットにすることも大事だと思います。

曲作りは“ガチャガチャ”感覚

ONE OK ROCK インタビュー|写真2

どのように曲作りされていますか?

Taka:基本的にはメロディー先行で、その後に英語や日本語に分けて歌詞をつけていきます。でも英語はネイティブではないので、自分の伝えたいことっていうのをある程度英語の文章にしてから、アメリカのプロデューサーチームを集めて、みんなで協力して作っていく流れですね。

インスピレーションは、どういうところから?

Taka:おそらく自分の中に元々持ってるものがあって、特に「これを作ってください」と言われてできないことはないです。メロディーは365日いつでも出てくる、ガチャガチャみたいな感覚です(笑)。作れと言われれば作れます。

人気映画やドラマの主題歌もたくさん担当されていますが、普段の曲作りと違う点はありますか?

Taka:すごく強いテーマや熱烈なオファーを受けて作る場合は、映画とのバランスを意識して制作します。たとえば映画であれば、映画のエンドロールで流れるので、本編のラスト10分ぐらい見させていただいて、イントロとしてどういう音で始まったら素敵かを考える。ピアノなのかボーカルなのか、あるいはギター、ベースなのか、いろいろ入り方があるので。でも気を付けるのはイントロぐらいで、あとは特に気にせず作っています。

ONE OK ROCK インタビュー|写真14

逆に、作品を見過ぎると考え込みすぎてしまってうまくいかないので。静かに始まった方がいいのか、激しい方がいいのか、もしくはその2つがいいのかという程度がちょうど良いですね。

Takaさんが思う“曲作りの1番の魅力”とは?

Taka:僕、曲作りは料理に例えられると思っています。土台となる食料・調味料はすでに揃っていて、イタリアン・フレンチ・和食…様々なジャンルが存在している。その食材とジャンルを決めるところから始まりますよね。

どんどん知識を豊富に蓄えていくと、ただレシピに載っているカレーを作るのはつまんなくなってくる。そこでオリジナル性を出すために、何かと何かを組み合わせてオリジナルのメニューを作っていって、考案した最後に出来上がるのが“曲”なんです。ちゃんとした土台はありつつ、たくさんの試行錯誤を重ねた上で完成するものだと考えています。

オリジナリティをつけていく過程に楽しさを感じていらっしゃる?

Taka:はい。バンドはお店で、お店に来てくれるお客さんがファン。ファンを幸せにするために、僕たちはメニューを考えて、コースを作って、おいしいご飯を提供する。

ONE OK ROCK インタビュー|写真9

すごく素敵ですね。最後に、今後の展望を教えていただけますか?

Taka:皆さんに愛してもらえるバンドでいたいと思います。いつまでバンドを続けられるかは、年齢も関係してくるので、健康的に生きて、いいものを作り続けていきたいです。

現状では、世の中に対する自分たちの問題提起をテーマに掲げているので、ミュージシャンとしてしっかりとやり遂げて、自分たちのファンやそれ以外の世界中の人たちに、日本人として、日本のロックバンドが届けるべきその政治的なメッセージも含めて受け取ってもらえたら、もしくは議論するきっかけになれば、嬉しいなと思います。

日本人はあまり政治について議論しないことが多いので、とてもいい影響を与えていらっしゃると思います。

Taka:微々たるものですけどね。平和な国である以上、政治について興味がないのは当然だと思います。でも僕は、今の日本は変革期を迎えていると感じていて、その大事な時期にミュージシャンとして爪痕を残したり、何か貢献していきたい。

日本がこれから生まれる新しい分野において、どのように舵取りをして、どのように国を守っていくのか、先進国として世界のトップに上がっていくのかってものすごく大事ですよね。日本をもっとより良い国にするために、僕はエンターテイメント領域全体で協力し合って、世界にチョップ!できたらいいなと考えています(笑)。

【詳細】
「DETOX」
発売日:2025年2月21日(金)
価格:初回限定盤(CD+DVD) 4,400円、通常盤(CD) 3,300円
CD収録内容:初回限定盤/通常盤共通 全11曲収録
<収録曲>
1. NASTY
2. Dystopia
3. Tropical Therapy
4. Delusion:All
5. Party’s Over
6. Puppets Can’t Control You
7. Tiny Pieces
8. This Can’t Be Us
9. +Matter
10. C.U.R.I.O.S.I.T.Y. feat. Paledusk and CHICO CARLITO
11. The Pilot < /3
DVD収録内容:Studio Jam Session Vol. 6「Delusion:All」、「Tropical Therapy」収録 ※初回限定盤のみ

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