バルマン(BALMAIN)の2025-26年秋冬ウィメンズコレクションが発表された。
今季のバルマンは、ストリートからサバンナまで多様なムードや風景を旅する女性が着想源。1950年代から1960年代にかけてのメゾンの優雅さや1980年代のエネルギッシュな要素に現代風の再解釈を加えた、アフリカとパリを融合したコレクションを展開する。ウエスト部分をベルトで絞ったジャケットや、腕全体を見えるワンピースなどスタイルが際立つ官能的なシルエットで、女性らしい美しさを強調している。
コレクション全体で、体を包み込む繭のようなシルエットのコートやトップスが散見された。首元を覆う襟を備えた白のピーコートジャケットは、オーバーサイズシルエットに仕立てた立体的なフォルムに目を惹かれる。一方でグレーニットには、胸から肩にかけて流れるようなドレープを配して優美さを引き出している。
また、アフリカ要素であるアニマル柄モチーフも取り入れた今季。小さな樹脂タイルを組み合わせた3Dクロコエフェクトの金色ドレスをはじめ、マイクロビーズ刺繍でゼブラ柄に光沢感をプラスしたワンピース、クロコの型押しが肩やポケットなどの随所に施されたレザージャケット、プリーツによる鱗のような質感の生命感溢れるレザーワンピースなど、力強い雰囲気を演出した。
カラーパレットは、ブラック、グレー、ネイビーのほか、鮮やかなイエローやレッドなどで構成。アクセントとして鮮やかなトーンを加えたことで、コレクション全体に奥行きをもたらしている。
このほか、様々な素材で登場する新作バッグや、ジュエリーにも注目。ベルトでウエストを調整する「アンセム(Anthem)」、綺麗な曲線を描く木製ハンドルが魅力の「エベーヌ(Ebène)」、バンブー素材のイヤリングや、アルマジロの甲羅を想起させるモノリシックなレジンブレスレットなどがラインナップする。