2010年10月21日、東京ミッドタウンにてユキコ ハナイ(YUKIKO HANAI)の春夏コレクションが発表された。
今季のテーマは、「Nonchalant派」。今の時代をしなやかに楽しみ、肩の力の抜いて自由に生きる女性をイメージ。ランウェイにシャボン玉が舞い上がり、軽やかなサテンのアイテムを身にまとったモデルが登場し、会場を一気に華やかな雰囲気で包みこんだ。
序盤のパールグレーやピンクベージュなどワントーンでまとめられたコーディネートは、巧みなドレープ使いと光沢感のある素材があいまって動くことによりエレガントさを増すものばかり。長年『着て、美しい服、着てかっこいい服』を追求してきたデザイナー・花井氏だからこそなせる圧巻のデザイン。中盤になるにつれてカラフルなコーディネートが多く、シフォンの花柄ドレスやパフスリーブのブラウスなどパステルカラーからビビッドな色のアイテムも登場したが、統一して素材の上質さが感じられ、全体にリッチな雰囲気をつくり出した。
ゴージャスでありながら着心地の良さを彷彿とさせるアイテムで会場を魅了し、春夏の訪れを待ちどおしくさせるコレクションとなった。