2014年10月17日(金)、スレトシス(Sretsis)が東京・青山にあるスパイラルにて、2015年春夏コレクションを発表した。
「ラナウェイラム(The Runaway Rum)」をテーマに掲げた今シーズン。80年代の反抗的なユースカルチャーやアニメ『うる星やつら』のラムちゃん、また海外アニメの『Jem and the Holograms』のガールズバンド、そしてMTVのシンセポップの服装などにインスパイアされた、とびきりポップでキュートなコレクションを披露した。
海外からも多くのファッショニスタやブロガーが訪れ、青いネオンライトに照らされた会場は、ショーが始まる前から既に熱気に包まれている。そしてロック・バンドの歌ともにオープニングを飾ったのは、常夏の島を連想させるヤシの木やアロハマーメイドがプリントされた、ショートパンツやシャツ。そこにメタリックのバイカージャケットをクールに肩からかけて、ロックスターの雰囲気を演出。またココナッツの風を詰め込んだハワイアンの首飾りは、スカートの裾や胸にプレイフルにデコレーションされた。
中盤からは、ワイルドなプリントが登場。コートなどには、ローラーディスコのプリントや稲妻モチーフが描かれた。またつなぎやプルオーバーにみられる靴紐のトロンプルイユは、茶目っ気たっぷり。さらにドレスやカットソーに採用さたキーボードや音符のモチーフが、スイートなムードを醸し出す。中でもレーザーカットの音符は、ドレスのフリルにまであしらわれ観客の視線を奪った。
注目はそれだけでは終わらない。足元に目を向けると、プラットフォームブーツがローラースケートに。またハート型や稲妻が入ったサングラス、ネオンライトを放つトロピカルなピアス、ヤシの木やギターのチャームなどがとりいれられ、パワフルで可愛いエナジーに満ち溢れていた。