サスクワァッチファブリックス(Sasquatchfabrix.)が2015年春夏コレクションを発表した。
3.11東日本大震災以降、日本にフォーカスを当てたコレクションを展開しているサスクワァッチファブリックス。「見立てる」をシーズンテーマに掲げ、新しいオリエンタルジャパニーズスタイルを提案した。
着物や半纏、袴など和装をイメージしたアイテムが溢れる今シーズン。半襟のようなホワイトトップスは、ベーシックなロングコートやジャケットをあわせ、 現代に添うようにアップデート。また袴のようなワイドパンツには、ギンガムチェックをあしらい、愛らしく仕上げた。
今季もペンで描かれたチェック柄、くじゃくモチーフのプリント、大きなペイズリーなど大胆なテキスタイルがコレクションに華を添える。中でも、板で布を挟み独特のにじみを生み出した“板染め”は、落ち着いた渋みを与えた。
シューズにも、オリエンタルジャパニーズスタイルは健在。雪駄やレザーで制作された足袋、カンフーシューズを意識した「KANFU DRESS SHOES」など、映画で見るようなキャッチーなアイテムが揃う。さらに「SETTA」の上にレザーの足袋を重ね、日本文化のルーツを現代的に昇華させた。
今シーズンは、伝統美を尊重したメッセージ性の強いルックがコレクションを彩った。見て選び定める、またなぞらえるを意味する「見立てる」の言葉通り、洋服の随所を和服に見立て作ることで、日本文化の素晴らしさを改めて感じるコレクションとなった。