ネサーンス(NAISSANCE)の2015-16年秋冬メンズコレクションが発表された。
デザイナー熊谷隆志がアメリカを旅して、改めて魅了されたネイティヴアメリカンの文化と、都会的な空気感の融合が今回のコレクションのテーマだ。
ウールリネンのスリーピースにポンチョを肩にかけたルックや、デニムのスタンドカラージャケットにオフホワイトのパンツ、更にブラウンのブーツをあわせるなど、全体のバランスを保ちながら、民族的な要素を感じさせるような要素を盛り込んだルックが多い。
他にも、都会的な薄手のアンゴラニットの上から厚手のムートンコートを羽織ったり、ゆとりのあるサルエルデニムを9部丈にしたりと、重たさを持たせながらどこか涼しげな、洗練されたディテールが随所に見られる。また、ウエスタンシャツやハットは柄やフォルムをそのままに、新鮮なカラーを採用。ここでも2つの相反する要素が融合する形となった。更に、ネイティヴ調のボーダー生地や、チロリアンジャケットにあしらったコンチョボタンにより、本ブランド独自の解釈を提案しているようだ。
また、今回のコレクションでは、ブランド初となるシューズとして、テキサスのカウボーイブーツブランド「Rios of Mercedes」とコラボレートしたウエスタンブーツが登場。ぼやけがちなスウェットパンツを長めのブーツにインすることで、程よい引き締めと遊び心がプラスされ、スパイスが効いたコーディネートとなっている。