2015年2月26日(木)、モスキーノ(MOSCHINO)が、2015-16年秋冬コレクションをミラノファッションウィークで発表した。
毎度話題となっているショーの招待状。今シーズンはモノトーンの箱に、真っ白なアンダーウェアが入っていた。“どんな仕掛けで楽しませてくれるのだろう”と心を躍らせた来場者たちが集う会場には、大きなラジカセが!
“Super Sonic”というキャッチーなフレーズが繰り返される、アップテンポな音楽と共に始まった。パキっとした原色をキーワードに、ブラックラインで引き締めたロングダウン、キルティングのハーフパンツやサロペットなどが登場。ヴィヴィッドカラー同士を組み合わせることで、個性が凝縮され、どのルックも強烈な存在感だ。キャップやバックパック、サングラス、スニーカー…が並べば、日光が降り注ぐ晴れた日のお出かけを想い出してしまう。
つづいてバッグス・バニーやシルベスター・キャットなど、アメリカの人気アニメ『ルーニー・テューンズ』のキャラクターたちがあしらわれたニットを身に纏い、モデルたちが足並み揃えて、ランウェイを闊歩する。そんなキュートな演出で、観客たちはますますショーに釘付けに。その後はスポーティなエッセンスを加え、バスケットや野球のユニフォーム、ラガーシャツなどが提案された。可愛らしさでいえば、テディベアの耳がついたパーカーやぬいぐるみを背負ったようなバックパックなどのドリーミーなアイテムも展開されたので、チェックして欲しい。
中盤からは、ヒップホップファッションが押し出された。Tシャツワンピースやパーカー、デニム、スウェットパンツなどのカジュアルウェアには、大振りなゴールドのアクセを合わせ“キメた”スタイルの連続。インビテーションのアンダーウェアと同じデザインのブラトップが登場したり、ファーやレザーなど高級感あるアウターにグラフィックをあしらったり……。常にサプライズと新たな発見をプレゼントしてくれるのが、ジェレミー・スコットの流儀のようだ。
毎シーズン、ファッションや音楽、アニメなどのカルチャーをミックスさせ、ホットなニュースを届けてくれるジェレミーのインスピレーション。また、そこから自由自在に広がっていくクリエーションには、今後も目が離せないと痛感したコレクションであった。