ロッソ: そうだね。なによりもまず、私は日本が大好きなんだ。世界で一番ファッション好きな国だと思う。もう何年もの間、私はマーケティングやイベントのために日本を訪れ続けてきた。今回もそうだよ。日本は特別なんだ。日本人は何かを好きになると、それを徹底的にどこまでも発展させていくよね。それはとても素晴らしいことだし、日本では常に新しいものを見たい。たくさんのインスピレーションを与えてくれるからね。
ロッソ: お気に入りの場所? そんなの多すぎて答えられないよ(笑)。原宿、渋谷、代官山。ときにはラフォーレの前に一時間座っていることもあるよ。特に土日は素敵な人達がたくさん通るし、彼らのスタイリングから多くのインスピレーションを得られる。渋谷109の前にいるような若い子達も素敵だよね。もっと落ち着いた雰囲気を楽しみたい時は代官山がベストかな。
ロッソ: 一番重要なのはもちろん中国だね。それはディーゼルだけではなく、誰にとってもそうだと思うよ。10億人以上の人口を抱える国だし、昨年もセールスは大きく伸びている。都市も見たこともないような規模にまで発展している。人口2000万人の都市なんて、本当に信じられないよ。
ロッソ:最近は以前より頻繁に行くよ。今はフェイスブックなどSNSもあるけれど、現地を訪れることのよいところは、そこで実際に若い人達や街の人に会って話したり、バーに行って飲んだりできることだよ。特別なことをするわけではないんだけど、バーなどで人と話すことで、人々のメンタリティや考え方を学ぶことができる。以前は英語を話せる人が少ないという問題があって難しかったんだけれど、最近はどんどん状況が変わってきている。それは日本も同じだね。
ロッソ:マーケットの変化は速いけれど、多くの消費者はひとつのライフスタイルの中で自分を確立したいと考えている。ディーゼルはライフスタイルを提案することで、多くの人がそれをフォローすることができればと考えているんだ。ちょうどツイッターで興味がある人をフォローするのと同じようにね。そういった私達をフォローしてくれている人達の期待に応える形で、ディーゼルはより広い範囲で製品を展開し、いろんな地域に進出してきた。その結果今ではホームコレクションまで展開しているわけだけど、それはとても素敵なことだよ。ディーゼルならではのアイデアとやり方でやっているからね。家具や照明のデザインも、普段は服をデザインしているチームが手がけているから、よりファッショナブルでスタイリッシュなものが生まれるんだ。
ロッソ: それは面白い意見だね。ありがとう。
(interview by Taro Serikawa)
現在世界中に展開し、さらに世界的なデザイナーズブランドをも有するディーゼル。ユニークなキャンペーンもさることながら、ウェブなど新しい技術・コンテンツも積極的に活用しているところが、企業としてのパワーや勢いを強く感じる。
そして2011年2月末には日本国内でも待望のオンラインストアがスタートした。これからもディーゼルの展開に目が離せない。
■DIESEL
http://www.diesel.co.jp/
■DIELSE オンラインストア
http://store.diesel.co.jp/ (PC/モバイル共通)