ジュリアン マクドナルドが2011年秋冬コレクションをロンドンファッションウィークにて発表した。
会場となったのは、ロンドンの高級住宅街の一画にひっそりとたたずむゴシック様式の古い教会。キリスト像が静かに見守る闇に包まれた会場に突然ロックが鳴り響き、強いライトの光とともにモデルが登場した。
黒のムートン、ファー、レース、シルクサテン、ベルベットの素材に、バッスルスカートやレースのチョーカーがゴシックムード満点。ロングスカートの裾やドレスのデコルテを妖艶に飾る繊細なレース。ニットのレース編みも細いモヘアで儚く美しく。ツイードやファーのボリューミーなジャケットに合わせたのは黒のサテンにレースをあしらったショートパンツ。足元はパワフルな黒の編み上げブーツで、ジュリアンならではのコケティッシュなセクシーロックスタイルの完成だ。
前シーズンに引き続き、長いトレーンのドレスも圧巻。タータンチェックのシースルードレスはブリティッシュテイストが秋らしい。スモーキーなローズピンクやゴールドの刺繍を施した淡いオレンジのロングドレスのモデル達は、スカートの裾に風をはらませながら音楽に合わせてキャットウォークを駆け抜けた。