ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)の2015-2016年クルーズ・コレクションが発表された。今季の主役は、気分を高揚させるほど色鮮やかなピンクやオレンジ、レッドなどのウォームカラー。そこに、ベーシックなブラックやホワイトを混ぜ合わせ、都会的でありながらもリゾートシーンに相応しい、順応性のあるワードローブを提案していく。
コレクションは、ジャケットとパンツを中心に、マスキュリンなスタイルを構築していく。ダブルのテーラードジャケットやスエードのソフトラムジャケット、レザーパイピングでエッジを効かせたライダースジャケットなどが登場。さらに、カーディガンコートやノーカラーコートといったフェミニンなアウターも加え、ハイウエストやクロップド丈など、少しクセのあるパンツと組み合わせていた。
春の到来を祝うかのように、華やかな模様が装いに命を宿していく。2015-16年秋冬コレクションから引き続き、トーマス・マイヤーはドット柄の虜のよう。大小異なる大きさの丸合わせて、プリーツスカートやベアドレスを彩っている。また、カラーラインやカラーブロッキングも効果的に採り入れ、色彩のコントラストが、装いをエネルギッシュに見立てていく。
一方、足元からは、リラックシングなムードが漂っている。光沢のあるシルバーや爽やかなホワイトなどのスリッポンスニーカー、さらにフラットサンダルやブロックヒールサンダルを取り入れ、リゾートスタイルを強めていく。大きなキャットアイ型のサングラスやコンパクトサイズのバッグは、コーディネートをより開放的に見せていた。
五感を刺激するようなカラーとゆったりとしたムードに重きを置いた、今シーズン。しかし、ラグジュアリーな素材や伝統的なクラフツマンシップの長所を存分に発揮させることで、洗練されたモダンなスタイルへと仕上げていた。