エミリオ プッチがミラノファッションウィークにて、2011-2012年秋冬コレクションを発表した。今季イメージしたのはハンター、チロリアン、そして冬のお城。グリム童話に出てくる不思議の森の世界のように、ファンタジックでちょっとミステリアスな世界。
高貴なグリーンやパープルを基調にしたプッチプリントを、デリケートな黒やラメのレースや七色のクリスタル刺繍が気高く華麗に盛り上げている。ロバート・ポリドリのベルサイユ宮殿の写真にインスパイアされたデザインは、ジュエリーを纏っているような美しさ。総レースのブラウス、ベルベットのビスチェドレス、カラフルなファーやフェザーもドラマティックでセクシーな女性像を描き出す。「自分の服で女性をスターにした」と語るピーター・デュンダスの想いを、プッチならではのクラフトマンシップが華麗に実現してみせたコレクションだ。
初のメンズコレクションも登場。プッチウーマンの伴侶にふさわしく、モダンなクラシックとラグジュアリーが共存し、ロックテイストのスパイスを効かせた。上質な素材に完璧なテイラーリングと鮮やかな発色が、さすがの完成度。