ヌメロ ヴェントゥーノ(N°21)の2016年春夏コレクションが、2015年9月23日(水)にミラノで発表された。
序盤は、ヌードカラーやホワイトなど優しげな色合いが中心。フリルや繊細なレースが惜しみなく用いられ、ガーリーな印象を抱かせる。また、リラックス感を演出する透け感のある素材や、オーバーサイズ気味の袖丈などのディテールも印象的。この全体の統一感を妨げる雰囲気を放っているのが、インパクト大なブラックシューズだ。コレクションでは、このアンバランスな要素を取り入れるのがキーワードとなった。
例えば、中盤から登場するミリタリー色の強いアイテム。ジャケットやコートなどの片方半分に女性らしさを感じさせる装飾を施すことで、マスキュリンな印象が強いミリタリーアイテムを中和している。また、このアシンメトリーなデザインは、左右で丈感の異なるスカートにも用いられている。
これ以外にも、見るものに違和感を与える着こなしが満載。上下で異なる柄、素材をつかったり、シャツやTシャツの上からワンピースのようにドレスアイテムを合わせたり、Tシャツやタンクトップと一体化したようなドレスが登場したり…。敢えてアブノーマルなコーディネートやディテール、デザインを取り入れることで、見るひとの心をつかむスタイルを提案した。