160周年を迎えるバリー(Bally)の2011-12年秋冬コレクション。 インスピレーション源は1960年代以降バリーのポスターも手掛けたアーティスト、ベルナール・ヴューモのグラフィック。
カラーパレットはヴューモの作品の雰囲気を彷彿とさせる黒、白、スカイブルー、イエロー、若草色、ネイビー、チョコレート、ウィスキーブラウン、そして鮮やかな深紅。伝統とテクノロジーの融合により、クラシカルなブーツやパンプスには、ハードなラバーソールや複雑なメタルヒール、シーリングのディテールが取り入れられた。バリーのアイコンであるマウンテン・ブーツにも、オーストリッチとレザーが施され、本格的なスキー用ファスナーにラバーソール、そして尖らせたアイスピックのようなメタルヒールプラス。
バッグはショルダータイプがメイン。タッセルやゴールドの留め金がクラシックだが、カラフルな色合わせやファーのボリュームが楽しい、遊び心に溢れたデザインが揃った。
ウェアのポイントは美しい素材使い。シンプルなモノトーンのウールチェックや空色のツイード、アウターに新しいボリュームを作り出すボンデッド・レザーや質感のあるシープスキンで装飾された伝統的なメルトン。そしてデジタルプリントのツイード地や、レーザーカットで装飾されたレザーやオーガンジー、質感のあるヴィンテージ・ベルベット・ジャカード等が、クラシカルなシルエットのアイテム達を新鮮でモダンな印象に蘇らせた。