ジュン アシダ(jun ashida)の2025年秋冬ウィメンズコレクションが2025年3月28日(金)、代官山のブティック アシダにて発表された。
日本のプレタポルテの草分け的存在であるジュン アシダ。“エレガント&プラクティカル”をコンセプトに、上質かつ着心地の良いものづくりを追求する芦田淳のフィロソフィーは、2019年春夏シーズンよりクリエイティブディレクターに就任した芦田多恵に受け継がれている。
今季のランウェイは、サンドベージュのハイネックコートで幕を開けた。温かみのあるウール素材のコートは袖を切り落とし、ボリュームミーな首元とのバランス感を調整。フロントからバックまでヨークをつけることで、“ふんわりとした”Aラインを描き出している。
続いて、ジュン アシダが得意とするジャケットスタイルに注目したい。体躯に沿った細身のフィットフレアなシルエットにシングルブレステッド、高めのボタン位置といった特徴は、主に乗馬で着用されるライディングジャケットを彷彿とさせる。マニッシュなルックから一転、ラメ糸を織り込んだツイードジャケットや、ピンク色のブルゾンも散見された。
カラーパレットは、サンドベージュをはじめ、ネイビーブルー、グレーやブラックなどのベーシックトーンが主軸。コレクション中盤から、鮮やかなライトグリーンのジャカートワンピースや、パープルの艶やかなスカート、レッドのツイードドレスが登場し、彩りを添えていたのが印象的だ。
フィナーレに向けて、より煌びやかなドレッシースタイルを提案。透き通るホワイトのケープが舞うキャミソールドレスや、軽やかなオーガンジー生地をたっぷり使ったドレス、そしてラストは、大胆にデコルテラインを見せ、半円形に大きく広がった襟が目を惹くシルバードレスで幕を閉じた。