シアタープロダクツ(THEATRE PRODUCTS)の2016年春夏コレクションが、2015年10月23日(金)、東京・青山のスパイラルホールで発表された。テーマは「CONTAINER」。長距離ドライバーや建築現場で働く作業員など、パワフルに仕事をこなすタフな女性をイメージしたシーズンである。
ショーが始まると、カラーコーンが並んだランウェイに、ボディービルダー軍団が現れた。中にはなかやまきんに君もいる。今季のキーワードをコミカルに表現した演出が、来場者を出迎えてくれた。
ワークウェアを象徴するデニムは、サロペットや真っ赤なパイピングで彩ったジャケットになって登場。ショートエプロンといった、ダイレクトな形で「仕事」へアプローチしたアイテムも並ぶ。そういった“たくましい”ウェアは、プリントワンピースとマッチさせたり、肩紐や袖口にリボンを配したりして、女性らしさを加えている。
「仕事」からイマジネーションを膨らませて、工具や工業製品をチュールや刺繍で表現。また、工場の鍵や大型車もアクセサリーへと昇華させ、着こなしにユーモアのあるアクセントをプラスしている。
スポーツテイストのミックスも特徴的で、ランニングスパッツのようなタイトフィットなパンツやレスリングスーツのようなオーバーオールが展開。ざっくりしたニットやサンダルなど、柔らかさや華奢さを感じさせるとアイテムと組み合わせて、品よくまとめている。リーボック クラシック(Reebok CLASSIC)の「インスタポンプフューリー」がシアタープロダクツデザインになって登場したのも、今季のニュースである。