2011年3月、クレア・ワイト・ケラーに代わりプリングル オブ スコットランドの新デザインディレクターに就任したアリステア・カー(ALISTAIR CARR)。そのアリステア・カーによる初のコレクションが発表された。
「ファーストコレクションの発表にあたり、プリングルの伝統への敬意と再解釈のバランスをコレクションに反映させました。」とアリステア・カーが今回のコレクションについて語るように、ブランドのもつ要素を新たに発展させることにフォーカスした。
ブランドの持つ豊かな伝統と象徴的なアーガイルパターンとツインセットを新しい文脈で完成させたコレクションを製作。キーとなるシェイプは、マスキュリンでエッジのきいた1950年代~60年代、プリングルの全盛期のテイストが、非常に軽い素材で登場。カシミアストレッチで構成された流れるようなシルエットは、“pixel explosion”(ピクセルが爆発したようなプリント)で仕上げられ、ドレープのドレスやトップに採用。カシミアシルクのニットは、アシッドグリーンやインディゴの変則的なリブニットとして構成されている。
キーとなるカラーパレットは、メタリック、ペパーミント、ガンメタル、スペクトラム・ブルー。これらはネイビー、ストーン、ブラックと組み合わされる。プリントはフレッシュ・アシッド、マジェンタ、グリーンが独特のテイストを醸す。全てはプリングルの伝統から型どおりではなくインスパイアされている。
「構築的シルエット」と「新アーガイル」に分けられたニットウェアというテーマを内包した今コレクション。分解し、引き伸ばされた大胆なアーガイルとソフトなシルクカシミアとの組み合わせは、流れるようなドレスや意外性のあるツインセットとして完成された。
マルニやクロエ、バレンシアガといったラグジュアリーブランドで経験を積んできたアリステア・カーらしい斬新でモダンなデザイン。新生プリングルのこれからのコレクションも期待される。