ジュリアーノ マッツォーリ(Giuliano Mazzuoli)が、モータースポーツに対する情熱を表現したリストウォッチ「Contagiri(コンタジーリ)」を発表。6年間の開発期間を経てついに商品化された。価格は168万円(税込)。
「Contagiri」とは車のタコメーター、回転計が由来。かつてアルファロメオ・GTの専属のカーレース・ドライバーとして活躍したデザイナーのジュリアーノ・マッツォーリ氏。70年代からの彼のアルファロメオ、レースに対する情熱と、時計作りへの情熱が重なることで新モデルが誕生。レーサーだった頃いつも目の前にあったタコメーターの記憶がこの新しいリストウォッチ「Contagiri」へと姿を変えた。
レトログラード機構を搭載している「Contagiri」は、一本の針が12時の位置に達すると瞬時にゼロの位置に戻り、12時間かけて270度運針する。ムーブメントはオリジナル・キャリバーのカンビオセクエンツィアーレを使用。自動巻きで、パワーリザーブは約42時間。アルファロメオを意識し、サイドレバーが車のギアチェンジをモチーフとしているところもポイント。
「正確な時間を知るための時計ではありません。普通の時計や携帯電話でも正確な時間は確認できますね。」と笑いながら話したデザイナーのジュリアーノ・マッツォーリ氏。自身の時計作りへの想いを次のように話した。
「時計というより身につける方の人生を表現するもの。ライフスタイルを身につけるようなイメージです。」
ジュリアーノ・マッツォーリ氏は、時計作りを始める前からライフスタイルに拘ってきた。「手帳」や「ボールペン」で革新性とデザイン性でヒット作品を生みだしてきた同氏は「時計もボールペンでもそうですが、革新的なマテリアルやその手法などは常に研究します。最後は革新性とデザインのバランスが大切ですが、ライフスタイルを豊かにするものであるか?を意識して作ってきました。」と語った。
新作についてどんな方に身に着けて欲しいか?という質問に対して「日本人のみなさんに。ライフスタイルを楽しんでいる方々ですよ。」とにこやかに答えた。
【詳細】
■ムーブメント:
・オリジナル・キャリバーGM Cambiosequenziale(カンビオセクエンツィアーレ)/A1011 1/2リーニュ
・25石双方向巻き上げ式自動巻。42時間のパワーリザーブ。振動数28,800 A/h。レトログラード・モジュール
■ケースサイズ: 44(径)x13.30(厚)mm
回転ベゼルによるムーブメント巻き上げとタイムセッティング
270度振幅による時刻表示
■針: スーパー・ルミノーバを施した一本針クリスタル: ドーム型サファイア・クリスタル
■ストラップ: ラバー
■バックル: アルディオン・バックル
■防水性: 5気圧生活防水
■価格: ¥1,680,000(税込)