ミュウミュウ(MIU MIU)は、ランウェイショー形式で、2016年プレフォールコレクションを発表した。
今季は、19世紀のドイツ・バイエルンに住む貴族の女性をイメージ。ミュウミュウのウェアをまとった気品あふれる彼女のスタイルに、ルキノ・ヴィスコンティ監督の作品イメージを重ねて、クリエーションを進めた。
コレクションの中心にあるのは、コーデュロイ、ウール、スエード、ニットといった温もりのあるファブリックたち。厚みのある素材をあえてコンパクトなシルエットに仕立てて、女性らしい華奢さを演出している。
スエードのロングコートは、ラペルから裾にかけて、縁取るようにパイピングを配し、ボリュームあるニットスカートは、飾り模様を織り込み、縦のラインを意識。また、ベルベットのスーツジャケットは、曲線のステッチを施して、ウエストラインをシェイプさせてすっきりと。そこに差し込んだのは、カットワークの効いたレース、光沢のあるベルベットなど。時にひねり、時に毒っ気を感じさせながら、美しい世界観を構築している。
アイコンとなったのは、クロップドパンツやショートパンツに、ハイソックスを組み合わせたスタイル。オレンジとブラウン、グリーンとイエロー、ブラックとイエロー…2つの色彩をミックスさせたソックスは、刺激的なアクセントを添えている。
シューズラインでは、アーカイブ作品に注目し、歴代モデルに新しい解釈を加えて、ニューデザインを提案。2015年プレフォールコレクションに登場したレースアップシューズにスタッズをデコレーションしたもの、2016年春夏コレクションのバレリーナシューズに、ビジューレースなどを合わせたもの、2015年秋冬コレクションで展開されたバックルシリーズのヒールをファーで飾ったものなどがラインナップする。