ジバンシィ バイ リカルド ティッシ(Givenchy by Riccardo Tisci)の2016-17年秋冬ウィメンズコレクションが、パリ・ファッション・ウィーク6日目の2016年3月6日(日)に発表された。
今シーズンの起点は、エジプト文化から。サイケデリックな模様や“目”のアイコンが顔を出し、神秘的なムードに包み込まれている。
一方で、ジャケットには、シチリアンマフィアをイメージしたかのようなスカーフが取り付けられていたり、レザーとコッパーのスタッズでミリタリー風のポケットを配したり、袖元にナポレオンジャケットのデコレーションを施したり…。さまざまな要素が共存し、全体は混沌に満ちている。
また、スタイルも非常にユニーク。アニマルオンアニマル、パターンオンパターン…など、あるときは一着の洋服で、あるときは丈感やテイストも異なるもの同士をレイヤードすることで、複雑さを誇張する。例えば、ノーカラーアウターのルックを比較すると、真っ赤なものは前身頃が2枚仕立てになった一着に対して、ブラック×ゴールドの煌びやかなモデルは、シースルー素材を上から羽織った“重ね着”…といった具合に。
ファブリックも、贅沢さとカジュアルさが混在しており、ミンクやパイソンと、ジャージとスウェットがランウェイで溶けあっている。
トップスは、多用されたボンバージャケットを筆頭に、クロップド丈で軽やか。中にはジップで、丈感を調整できるものもある。ボトムスはショートレングスを基調に、ロングブーツをスタイリングしている。