クレージュ(courrèges)を手掛ける、アーティスティック・ディレクターのアルノー・ヴァイヤンとセバスチャン・メイヤーは、2シーズン目を迎えた。
2016年3月2日(水)に発表された、2016-17年秋冬ウィメンズコレクションは、昨シーズン同様に、半円状のステージをランウェイとして利用。スクリーンには、モデルたちが身に付けたアイテムを大きく映し出し、視覚的にわかりやすく伝えている。
スタートはニットのオールインワンから。その後、アウター、ボトムス、トップス、スーツへと移行。同じ型のアイテムを、色違いまたはデザイン違いで繰り返し紹介していく。どれもコンパクトで華奢な仕立てで、フレッシュな色彩が特徴だ。新たな試みとなったのは、メンズモデルの起用。ウィメンズモデルと同じアイテムを着用させることで、さらにコーディネートの幅を広げて、最新ルックを提案している。
秋冬シーズンらしく、アウターは充実な品揃え。ロングコートをはじめ、ダウン、ライダース、それから光沢のあるビニールジャケットなど。ポップな色合わせが楽しめる切り替えやチェック模様など、潔ささえも感じるデザインを服地にのせている。
また、ディテールには、ウィットに富んだ遊びが転がっている。パンツの前部分は2枚仕立てになっていて、外側のジップを開けることで内側の布地が顔を出す仕組み。また、四角いチャーム付ジップやメタルボタンなどもポイントに。ミニドレスやオールインワンスタイルで見られるのは、肌を見せたカッティング。肘や背中、お腹の辺りにダイヤ型の穴が開いて、抜け感を作っている。