クロエ(Chloé)の2016-17年秋冬ウィメンズコレクションが、フランス・パリで発表された。
今季のスタート地点は、バイクにまたがり、世界を旅した一人の女性Anne-France Dautheville。ときにエレガントなドレスを纏い、荒野を駆ける彼女のスタイルからインスピレーションを得ている。テーマは「ロマンティック ボヤージュ」。
顕著に表れているのは、レザーのジャケット&パンツのコンビやオールインワン。ハードな革物をタイトに着こなし、ブーツとスカーフをマッチさせ、野性的な力強さを描いている。
クリエイティブディレクターのクレア・ワイト・ケラーらしいのは、フェミニズムと融合させたアプローチ。ギャザーを贅沢に寄せたブラウスや、繊細なレースを集めフリルをたっぷり配したドレスに、ハーフジップのプルオーバーアウターなど男性的な要素を溶け込ませている。
また、旅の途中で訪れた中東の文化は、デザインとして落とし込まれた。エスニック調の細やかなビーズ刺繍やラグのような風合いのジャカードなどにのせて。また、ボリュームシルエットが得意なクロエではあるが、今季はより重量感たっぷりに。ミックスニットのポンチョやビックシルエットのファーコートが、軽やかなシルクドレスと共存している。