ヴェンヌ(Bennu)の2016年秋冬コレクションが2016年3月16日(水)、渋谷ヒカリエにて発表された。テーマは「FOXY LADY」。艶っぽい輝きを持つずるい女、そしてそんな女を追いかけてしまう男を洋服で表現した。
木造りのライトが光る荘厳な雰囲気の中、LUNASEA、XJAPANのSUGIZOのバイオリン生演奏でショーは始まる。レザー素材をパッチワークでつないだようなジャケットや、ヒョウ柄のロングコートなどラグジュアリーなアイテムが多く登場。ファーやレース、ツイードなど異素材を組み合わせたり、フリンジが大胆についたコートやスカートなどがエレガンスを感じさせる。
カラーパレットは黒やグレー、ベージュなど一見ベーシックなものばかりだが、よく見るとパンツやセットアップにチェックやペイズリーなどの柄が入っており、遊び心が落ち着きの中に入り混じる。ベロアコート全体、コートの内側やインナーにラメを煌めかせることで艶っぽい雰囲気も。また、ヒョウ柄のシューズやインナーを合わせ、ロックスターのような攻めた雰囲気を演出した。
デザイナー・スゲノ ユウジは「ずるい女性を追いかける男性の様を、クリエイションを追い求め続ける自身にも重ね合わせている」と語る。アーティストであるLUNASEAやGLAYに影響を受け、その軸をぶらさないまま服作りを進めてきた。そんな彼のコレクションは、60〜70年代のロックに影響を受けて育った大人達に向けて、懐かしくもありながら新しいスタイルを提案している。