NOZOMI ISHIGURO tambourineが、9月14日に代々木体育館にてデビューコレクションを発表した。前回のコレクションが終わり、何か新しいことをと考えたデザイナー石黒望氏は、原宿の若者をターゲットにした新しいブランドを作ることを決めた。それがタンバリン。若い世代にファッションの楽しさを伝えたいという想いが込められたブランドだ。
ボブ・ディランの名曲「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」とともに幕を開けたショーに現れたモデル達は、キュートなヘアメイクや厚底のスニーカーがまるで原宿にいる少年少女達のよう。カラフルな転写プリントの上に、ブルーやピンク、イエローをさらに重ねたにぎやかなプリントが目にとびこんでくる。オーバーオールやビックシルエットのパーカ、バックスタイルが大胆にアレンジされたTシャツなど、ベーシックなアイテム達をパワフルなアレンジで生まれ変わらせた。
半袖のデニムジャケットには大胆にダメージ加工を施し、カラフルなアップリケやスタッズをプラス。ティアードスカートも、軽やかなフリンジやシースルーの布地をプリント生地にはさんで、キュートな中にも個性を主張する。袖がピエロのように膨らんだブルゾンや、 ポケットがふくらんだミニスカート、オーバーオールのように見えるツーピースなど、遊び心いっぱいの楽しいデザインも続々と登場した。
客席に置かれたプレスリリースの裏に隠された「反逆」の文字。その言葉が暗示するかのように、今までのコレクションを良い意味で裏切って、新たなブランドにふさわしい幕開けとなった。