TAKAHIROMIYASHITATheSoloIst.が5番目のコレクションを発表した。今シーズン新たに登場したのは、2つのワークウェアのシリーズ。
伸縮性のある糸を使用し、糸調子、運針、縫製のテクニックを使い分けることで、意図的にバッカリングやパンクといったダメージ加工を施した。古来の壁画などにも使用された天然顔料で後染めされているため、一つ一つ違った風合いが生まれてくる。オフホワイトにはデザイナーの宮下氏自身の手によるペインティングがほどこされ、すべて一点もののデザインだ。
ディアスキンのレザージャケットは、革の端の部分を使用して、こちらも一点ごとに異なる表情を見せる。スウェードの裏地にはインクジェットでチェックのプリントを施し、フードには馬革、さらにポケットはカンガルー革という遊び心も。
ファーストコレクションより継続した人気を誇るパジャマシリーズは、大人のためのデニムスーツを提案。伸縮するインディゴツイル素材は通気性がよく、軽くて快適な着用感を実現している。ドレッシーなシルクサテン使いがポイントのカクテルシリーズは、ヒッコリー、コーデュロイ、ギャバジン、デニムのカジュアルな素材とフォーマルな要素融合し、トータルルックでのスタイリングを提案。ニットやカットソーもバリエーションが増え、パターンや編み方を工夫することで一層着心地が良くなった。
軽くて都会的なレザーシューズは今季もAUTHENTIC SHOES&Co.竹ヶ原敏之介氏が制作。ウエスタンブーツのパターンをトラディッショナルなシューズのフォルムに落とし込み、縫い目には補強材をわざとはみ出させて雑っぽさを演出した。ハットは今回もCoeurの木島隆幸氏に制作を依頼。クラウンはペーパークロス、ブリム部分は馬革を使用し、ブリムの裏地にはチェックのプリント。そして、星のスタッズのついたリボンと鳥の羽根がアクセントになった。
”モノを知り尽くした大人の為のリラックスウエア”のモノ創りの姿勢を貫き続け、クオリティを求めて試行錯誤を繰り返したコレクション。フィット感・機能性・デザイン面へのこだわりが一段と深まり、新たな展開を見せた。