ロンドンにて2012年春夏コレクションを発表したコリー ニールセン(Corrie Neilson)。
イギリスの作家オスカー・ワイルドの名作「ドリアングレイの肖像」からインスピレーションを受けた今季のコレクションの特徴は、日本文化に見られるプリーツと折り紙の構造に着目した、オートクチュールの様な個性的なシルエット。折り紙のように折りたたまれたデザインのコートや、首回りのラインや袖のシルエットが着物を想わせるドレスが登場した。ショールも菊をあしらった着物地で作られた。構築的なジャケットの襟元からのぞくラッフルが盛られたブラウスや、コクーンシルエットのスカート、リボンを巻いて襟を立てたスタイルは、ヴィクトリア時代の貴族のよう。
過去のファッションスタイルをモダンに表現したコリー・ニールセンは、2010年のFashion Fringeコンテストにてジョン・ガリアーノにより才能ある若手デザイナーのひとりに選出され、賞を受けた。今後の活躍に期待が集まるロンドンデザイナーのひとりだ。