ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)の2017年春夏メンズコレクションが、2016年6月23日(木)フランス・パリで発表。アフリカをイスピレーションの源に、ブランドのルーツや歴史、これまでを形作ってきたものへの回帰を、“ブループリント”で表現した。
アフリカがモチーフということもあり、アイテムの上には、キリンやサイ、ライオンなどを写実的に、そしてどこか人間的にイラスト。テキスタイルやモノグラムの上だけでなく、透明なラバーのバッグにもキリンが描かれていた。
動物のモチーフは、イラスト以外にも落とし込まれる。拡大したキリン柄のようなモヘアのセーターや、ゼブラのリアルレザーを用いたシャツ、クロコダイルのトレンチコートなど、自然の素材ならではの風合いが、ワードローブの豊かさを増幅させる。
アイテムとしてのエッセンスは、ロンドンパンクと美しいサヴォアフェールの対立がキー。パンツに施されたジップのディテールを始め、パンクがエッジの効いたデザインをもたらしながら、端正なテーラードや鞄作りが圧倒的な気品を生む。
これまでのメゾンの伝統を踏襲しながら、アフリカの野生的な要素とパンクの鋭い感性を掛け合わせた今シーズン。“ブルー”の爽やかなカラーリングを元にした多様なエッセンスが融合したコレクションは、あらゆる世代を超えて愛されるワードローブを完成させた。