イッサ ロンドン(ISSA LONDON)がロンドンにて、2012年春夏コレクションを発表した。ISSAはイギリス王室のキャサリン妃とその妹ピッパさんの愛用ブランドであり、キャサリン妃がウィリアム王子との婚約会見で同ブランドのドレスを着用したことも記憶に新しい。
ボサノバが流れ、ゆったりとした雰囲気の中始まった今季のコレクションのテーマは、ブラジル、リオデジャネイロの女性の生活。イエロー、ピンク、モスグリーンやスカイブルーなど、カラフルなトロピカルフルーツやブラジルの空や海をイメージしたカラーパレットが広がった。
色とりどりの南国の花やフルーツ、パイナップルやヤシの葉、そしてサンバに使う楽器アゴゴがプリントされたワンピースやカフタン(トルコの民族衣装ようなガウン風ドレス)は、ブラジルの自然や文化から着想を得たもの。ブラジルの青い海と、コルコバードのキリスト像がプリントされたロング丈のジャンプスーツなども登場し、ブラジル色に楽しく染まったアイテムがたくさん揃った。
カラフルなボーダーのワンピースや、裾にかわいらしいフリルがついた白いドレスといった爽やかなスタイルは、海辺で優雅に過ごすブラジルの女性の生活をイメージしているよう。着心地の良い、スカイブルーのフリンジの入ったカクテルドレスやスモークピンクのロングドレスは、これから夜のパーティーぴったりなスタイルだ。ショーの終盤に登場した、リオのカーニバルのようなルックは、きらびやかなクリスタルとシャーベットカラーのフェザーをあしらったゴージャスなスタイルで会場を沸かせた。
ブラジルの女性の日常の様々なシーンをイメージした、カラフルでエレガントなアイテムたちは、ボサノバの流れる優雅なひとときを感じさせてくれたコレクションだった。