A.F. VANDEVORST(A.F.ヴァンデーヴォースト)がパリファッションウィークにて2012年春夏コレクションを発表した。今季は、半遊牧民の田園詩人トゥルカナ族とケニヤのサンブル戦士がインスピレーション源。美しく着飾ることを誇りとし、謳歌する彼らのスピリットがデザインの随所に散りばめられた。
カラーパレットは、ブラック、ネイビー、レッドブラウン、カーキやブラウンといった民族を象徴するカラーが揃った。アフリカの強い日差しから身を守るためのスカーフのように豊かなドレープを描くドレスに、ビーズとフェザーで作られたサンブル族の伝統的なヘッドドレスや西洋のユニフォームを象徴するナポレオンジャケットのディテール等がアシンメトリックに組み合わされ、コンテンポラリーな戦士像が浮かび上がる。
オリエンタルでシックなペイズリー柄やアラベスク模様、長く垂れたタッセルやフリンジ、そして豪華な刺繍は、戦士としての誇りと挑戦的な情熱をそのままデザインに落とし込んだかのよう。
フィナーレはいつものように、モデルたちが一列に並び、観客に向かって順番にお辞儀をして退場。A.F.ヴァンデヴォーストならではの厳粛でスタイリッシュな雰囲気に満ちたコレクションだった。