フィロソフィ ディ アルベルタ フェレッティ(PHILOSOPHY DI ALBERTA FERRETTI)のコレクションでは、春夏シーズンを存分に堪能できるような、優雅でフェミニンなドレスの数々が発表された。
アメリカ文学の代表作として知られる「グレートギャツビー」がインスパイア源というだけあって、ドレスの丈は膝丈か7分丈のものが多く登場。細身のシルエットも小説の背景となっている1920年代を彷彿とさせる。イエローやミント、パープルなどペールカラーが基調となっており、全体として優しい印象ではあるが、オーバーサイズジャケットやワイドパンツのジャンプスーツなどシルエットによってエッジを効かせているスタイルが目立った。
テニスウェアを思わせるケーブル編みのカーディガンやニットは、ギャツビー時代のスポーツテイストが感じられ、コレクションにアクセントとなっている。
花柄のシフォンやシルク、レースなど繊細な素材に、カッティングやレイヤーといったディテールによってエレガンスが添えられた。ビーズの複雑な刺繍や、フラワーのアップリケが施されたドレスは、その華やかさに思わず息をのむほど。洗練された女性像を表現したコレクションだった。