ユキ トリイ(YUKI TORII)が2012年春夏コレクションを発表した。19歳でデビューしてから今季で50周年を迎え、記念すべき100回目となるコレクションとなった今回、客席には各界の著名人ら錚々たるメンバーも顔を揃えた。
フレンチポップのBGMに乗って登場したのは、トリコロールカラーのマリンスタイル。セクシーキュートなホットパンツ、爽やかなブルーのローゲージニット、そして軽やかな素材のワイドパンツ 、それらにリボンがポイントの真っ赤なハンドバッグとハイヒールをコーディネートして、明るく元気な気分でいっぱいだ。白地にブルー、レッド、パープル、ピンク、グリーンの華やかなフラワープリントのドレス達も、永遠のかわいらしさを表現してみせた。
カラフルなスタイルに続いて登場したのはシックなモノトーンのスタイル。シンプルなアイテムをフリルやリボンでかわいく彩ったり、黒地に白のピンストライプのスーツには、白いボウタイで男装の麗人風に仕上げたり。オードリー・ヘップバーンのようなレディライクな黒のワンピースは、背中のレースに大胆でセクシー。最後にモデルの秀香がレースのワンピースに黒のコートで颯爽と登場し、第一部を閉めくくった。
Le Velvetsのミニライブに引き続き、ユキトリイの50年の歴史を物語るフィルムを上映、そして始まったのが50周年記念のスペシャルショー。デザイナーの鳥居ユキと古くから親交があり、過去のコレクションにも登場したことがある芳村真理、ジュディ・オング、加賀まりこ、木の実ナナ、岩下志麻という日本を代表する歌手・女優達が色とりどりのイブニングドレス姿で登場し、会場は驚きと興奮に包まれた。彼女達は、奥田瑛二、三枝成彰、須磨久善、鳥越俊太郎、服部幸應ら5人にそれぞれエスコートされ、両手を振って観客の拍手に答えていた。
フィナーレはランウェイにスペシャルゲストが全員集合。そこへ俳優の高橋克典にエスコートされたデザイナーの鳥居ユキが登場し、ショーはクライマックスへ。金の紙吹雪が舞う中、招待客全員でデビュー50周年という記念すべきアニバーサリーを拍手と笑顔で祝福した。