ジン カトウ(ZIN KATO) 2017年春夏コレクションが、東京・渋谷ヒカリエで2016年10月21日(金)に発表された。
今シーズンのテーマは「Eternal Return(永劫回帰)」。1回ではなく、同じことが何度も循環していく意味の言葉を、巡り巡って、繰り返されていくファッションムーブメントに重ね合わせた。今再び感じる1920〜30年代ファッションの息吹。そんな時代のエッセンスを取り入れたコレクションを披露した。
ファーストルックは、まるで優美な蝶を彷彿させるようなシフォンドレス。ボリュームのある裾の広がりがエレガンスを運ぶ。続いて、様々な色彩のバラなど、フローラルを取り入れたワンピースやドレスが登場。裾や肩部分のレース使いや、歩く度に揺れるフリルによって、まるで妖精のような雰囲気だ。
そんな、優美なドレススタイルが中心だが、中にはクロプド丈のトップスにショートパンツやミニスカートを合わせた着こなし、ショート丈のサロペットなども披露された。ルックにはすべて、アクセサリーとしてチョーカーが取り入れられ、インスピレーションとなった時代を感じさせる。
後半は大ぶりのビーズやビジュー、スパンコールといった、きらびやかな装飾使いを採用したドレスを展開。少しタイトめのラインで、ゴージャスな雰囲気が1920〜30年代に代表される名作『グレート・ギャツビー(The Great Gatsby)』の世界観を彷彿させた。