トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)の2017年春コレクションは、ロサンゼルスのベニスビーチにこの日限定で出現した“TOMMYLAND”が会場。「#TOMMYNOW」と題されたブランドにとって2回目の“インシーズンファッションショー”には、多くのセレブリティが駆け付けた。
メインラインに加えて、「TOMMY X GIGI」のカプセルコレクションも披露するランウェイは、カルフォルニアの自由に満ち溢れたムードにインスパイアされている。ショーのトップバターはもちろん、ブランドのグローバルアンバサダーであるジジ・ハディッド。着崩したナイロンブルゾンにクロップド丈のトップス、レザーパンツを合わせたスポーティーなスタイルは「TOMMY X GIGI」からの提案だ。次いで登場した妹のベラ・ハディッドもポロシャツにタイトミニのアクティブなルックである。いずれもブランドのアイコンカラーであるネイビー、レッド、ホワイトの3色に、ポップなイエローが効いている。
デニムは、“TOMMYLAND”を歩く女性たちにとって不可欠な存在。セクシーな黒のビキニには大きなラペルのオーバーサイズコートを、一方で、星条旗モチーフのロゴが入った水着にはヘムが切りっぱなしのシャツを緩く羽織っている。ストライプジャケットにあわせたブロークンスキニーは、ワッペンが貼られたポップなアレンジだ。時には、足元まで濃淡の異なるデニムからできたショートブーツが合わせられるなど、フリースピリットが感じられる表現は多岐に渡る。
さらに、カルフォルニアだけでなくアメリカというひとつの国をコレクション全体であらわしている。星条旗はまるごとトップスとなりデニムと抜群の相性を見せている。後半にかけては、パネル状に配されたストライプと星の掛け合いが加速。ポップなモチーフも滑らかな素材をベースにすることで色柄が踊るように揺れ、ラグジュアリーな様相へ。加えてフェミニンなフラワーを組み合わせることで、新たな一面をのぞかせる。そして、再び登場したジジ・ハディッドは、最初にみた時とは全く異なるエレガントなドレスでこの盛大なるランウェイを締めくくった。