ディーゼル(DIESEL)は、2017年春夏コレクションで日差しがふんだんに降り注ぐ街・マイアミを旅する。
80年代のマイアミ。海辺のライフスタイルが充実し、若者たちが集った時代。そんなよき日々を現代に蘇らせたのは、グラフィックデザイナーYoko Hondaによるノスタルジックなプリントだ。少し褪せた風合いのパステルカラーで描かれた、パームツリーとビーチの景色。車道にはスポーツカーが走っている。上から乗せた「Relax」の文字が、ビーチリゾートの開放感を視覚的に告げる。
当時への熱い思いは、「MIAMI MUSIC LOVERS CLUB」のロゴにも投影。ブラックのレザージャケットにはまったこのロゴ下には、「Est. almost 80's」の文字を添えて。ミディ丈のスカート、胸元の空いたガーリーブラウスなど、集うアイテムは、当時の思い出に浸れるほどどことなくレトロチックだ。
また、街を包み込む陽気なムード。夏ならではの喜びに満ちた光景は、ポップなモチーフでも表現される。漫画から飛び出したような吹き出しのモチーフ、カラフルなレインボーストライプ、敷き詰められた小さなハート柄、刺激的なポルカドット。
それから主役級の存在感を放つのが、フラミンゴ。ウィメンズニットの袖や胸元からひょっこり顔を出し、メンズのスタジャンの上で品よく佇む。彼らのボディの色”ピンク”はキーカラーとなり、ウィメンズだけでなく、スリムカットスーツなどメンズアイテムに初登場している。