普段とは違う体験をしたい。不思議とそんな気持ちに突き動かされて、男たちはアウトドアや刺激的な旅に出かけてゆく。バリー(Bally)のクリエイティブディレクターであるマイケル・ヘルツとグラエム・フィドラーは、アウトドア・アドベンチャーにインピレーションを受けコレクションを発表した。
カラーパレットは、ブラック、チョコレート、トフィー、ブロンズ、そして深みのあるシルバーやゴールド。防水加工のシューズや留め具まで細部にこだわったバッグ、レザーや特殊素材の革新的な使い方でディティールに細やかなこだわりがつまったウターウェアなど、冬という季節を思いのままにエンジョイする都会的な旅行者たちをテクニカルにサポートするアイテムが勢揃いだ。
そのなかでもやはり注目すべきは、バリーの一番の強みでもあるシューズコレクションだろう。ブランドのシグニチャーである最高峰ライン「スクリーブ」を基盤に、名高いクラフツマンシップと丈夫で長持ちするしなやかな一足を作り上げる製法で展開される。スマートなシーズンスタイルを演出する高品質なオフィスシューズは、足に馴染み履きやすいとっておきの一足だ。リラックス感のあるモカシンや、2011年に完全にリモデルされたカーリングブーツも登場している。
目を惹くのは、降り積もった雪のように輝くシルバーやゴールドの加工が肩に施されたコートとキルティング加工が胸上に施されたシャツたち。上質な子牛の皮を使ったコートが柔らかく、厳しい冬に挑むトラベラーを包んでくれる。カーリングブーツにボトムスをインするコーディネートも多く見られた。重厚なアウターにリラックス感をプラスし遊び心のあるアーバンスタイルに仕上がっている。
冬の雪に覆われるスイスで生まれたバリー。その伝統的なクラフツマンシップ・パワーを随所に発揮し、シンプルなカラーやアイテムの持つ特徴を上手く引き出した。わざとらしくなく、あたたかく、そしておしゃれに。他の人と差をつけたい人必見のコレクションだ。