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ターナー賞受賞美術家サイモン・スターリングによる『仮面劇のためのプロジェクト(ヒロシマ)』が東京初公開

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南青山のエキシビジョン・スペースCNAC LABにて、2012年2月9日(木)から5月11(金)まで、ターナー賞受賞の美術家サイモン・スターリング(Simon Starling)による『仮面劇(マスカレード)のためのプロジェクト(ヒロシマ)』が公開される。本作は、2011年1月から4月上旬にかけて広島市現代美術館にて展示されていた作品。東京では初公開となる。

ターナー賞受賞美術家サイモン・スターリングによる『仮面劇のためのプロジェクト(ヒロシマ)』が東京初公開 | 写真

『仮面劇(マスカレード)のためのプロジェクト(ヒロシマ)』では、広島市現代美術館に収蔵されている20世紀彫刻の巨匠ヘンリー・ムーア(Henry Moore)の一体のブロンズ像作品『アトム・ピース』を題材に、その背景で複雑に絡み合う政治、核開発、美術、そして様々な人物が造り上げていった事象の変遷を、能の謡曲『烏帽子折』のストーリーを軸にして丹念に紐解いていく。

複雑な人脈と国際的ネットワークを持っていたヘンリー・ムーアの多面性から「仮面劇」を想起したスターリングは、その多面性の表現手法に日本の伝統的な仮面劇である「能」を用いることで、ムーアを巡る人脈とそれを取り巻く複雑な背景を重層的なストーリーとして仕上げている。

ターナー賞受賞美術家サイモン・スターリングによる『仮面劇のためのプロジェクト(ヒロシマ)』が東京初公開 | 写真 ターナー賞受賞美術家サイモン・スターリングによる『仮面劇のためのプロジェクト(ヒロシマ)』が東京初公開 | 写真

本作中には実在の人物だけでなくスコットランド出身のスパイ、ジェームズ・ボンドら架空の人物も登場し、卓越したストーリーはもちろんのこと、冷戦版の創作能としてのユニークさを楽しむこともできる一作。なお、作品中のナレーションはイギリス演劇界の奇才、演出家のサイモン・マクバーニーが担当している。

東京初公開となるこの貴重な機会に、是非ターナー賞受賞美術家の世界を体験してみてはいかかだろうか。

【展覧会概要】
サイモン・スターリング『仮面劇(マスカレード)のためのプロジェクト(ヒロシマ)』
期間 : 2012年2月9日(木)~5月11日(金)
会場 : CNAC LAB
住所 : 〒107-0062 東京都港区南青山5-4-30 CoSTUME Aoyama Complex 1F
TEL : 03-5466-8755
URL : http://www.cnac.jp/en/lab/index.php

【アーティスト情報】
サイモン・スターリング(Simon Starling)
1967年イギリス・エプソム生まれ、現在デンマーク、コペンハーゲン在住。
グラスゴー・スクール・オブ・アートを卒業し、90年代半ばより写真やインスタレーション作品を制作。2003 年ヴェネツィア・ビエンナーレ(イタリア)、2004 年グッゲンハイム美術館ヒューゴ・ボス賞最終選考リスト(アメリカ)、2006 年釜山ビエンナーレ(韓国)をはじめ、数多くの展覧会、ビエンナーレ等に参加。カムデン・アートセンター(イギリス)で開催された「Never The Same River」展(2010年12月~2011 年2月)では、キュレーションも手がけた。2005年、イギリスで最も活躍する現代美術家に贈られるターナー賞を受賞している。

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ターナー賞受賞美術家サイモン・スターリングによる『仮面劇のためのプロジェクト(ヒロシマ)』が東京初公開|写真1 ターナー賞受賞美術家サイモン・スターリングによる『仮面劇のためのプロジェクト(ヒロシマ)』が東京初公開|写真2 ターナー賞受賞美術家サイモン・スターリングによる『仮面劇のためのプロジェクト(ヒロシマ)』が東京初公開|写真3

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