企画展「Nerhol 水平線を捲る」が、千葉市美術館にて、2024年9月6日(金)から11月4日(月・祝)まで開催される。
Nerhol(ネルホル)は、グラフィックデザインを軸とする田中義久と、彫刻家の飯田竜太によるアーティストデュオだ。2007年の結成以来、Nerholは、写真や映像を出力した紙を重ね、それを掘り刻んだ作品を手がけてきた。
企画展「Nerhol 水平線を捲る」は、美術館では初となるNerholの大規模個展。これまでに発表してきた重要作や未発表作品を、アーティスト独自の視点から再構成して展示するほか、千葉市の歴史や土地とゆかりの深い「蓮」をテーマとした最新作を発表する。
Nerholは初期には、人物の連続写真に彫刻を施したポートレートで注目を集めた。近年では取り扱うモチーフを、日本国内に持ちこまれて野生化した外来種の植物・帰化植物や、 地中で長い時間をかけて石化した珪化木などにまで広げている。Nerholはこのように、人や植物などの「移動」にまつわる事象に着目し、表現を展開してきた。本展では、《Remove》、《Spiraea cantoniensis》や《Verbena brasiliensis》など、Nerholのこれまでの制作を網羅的に紹介する。
田中は、紙と平面的構成によるグラフィックデザインを行う一方、飯田は、紙や文字を素材に彫刻を手がけてきた。彼らふたりから構成されるNerholにとって、紙やその原料となる植物は、重要なモチーフのひとつである。本展では、千葉市の花である「オオガハス」をテーマに、大規模なインスタレーションを展開する。
そのほか会場では、Nerholの作品とともに、彼らが選んだ千葉市美術館のコレクションを展示する。
企画展「Nerhol 水平線を捲る」
会期:2024年9月6日(金)〜11月4日(月・祝)
会場:千葉市美術館
住所:千葉県千葉市中央区中央3-10-8
開館時間:10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで)
※入場受付はいずれも閉館30分前まで
休室日:9月9日(月)・24日(火)、10月7日(月)・21日(月)
※第1月曜日は休館日
観覧料:一般 1,200円(960円)、大学生 700円(560円)、小学・中学・高校生 無料
※障害者手帳の所持者および介護者1名は無料
※( )内は、前売および市内在住65歳以上の料金
※前売券は、9月5日(木)まで、千葉市美術館ミュージアムショップ、ローソンチケット(Lコード 34662)、セブン-イレブン(セブンチケット)ほかにて販売
※ナイトミュージアム割引:金・土曜日の18:00以降は観覧料半額
※10月18日(金)「市民の日」は観覧無料
※本展チケットで7階「Nerhol展関連 コレクション展」、5階常設展示室「千葉市美術館コレクション選」も観覧可
【問い合わせ先】
千葉市美術館(代表)
TEL:043-221-2311