企画展「ブラチスラバからやってきた!世界の絵本パレード」が、2025年3月22日(土)から5月18日(日)まで、千葉市美術館にて開催される。
「ブラチスラバ世界絵本原画展」(略称BIB=Biennial of Illustrations Bratislava)は、スロバキアの首都ブラチスラバで2年ごとに開催される大規模な絵本原画コンクール。子どもの本のイラストレーションが対象で、1カ国から最大15人の画家のみがエントリーできる。
企画展「ブラチスラバからやってきた!世界の絵本パレード」では、そんなBIBの2023年10月から12月に行われた、第29回展の作品が集結。参加した36か国、275名による355冊の絵本、総計2,072点の原画の中から、国際審査を経て選ばれた受賞作品と、日本代表として選出された10組の作家の作品を展示する。
見どころは、チリ、スイス、スペインなど多様な国の受賞作品。グランプリを獲得したパロマ・バルディビアの《問いかけの本》や、それに次ぐ金のりんご賞を受賞したスペインのアーティスト、ダニ・トゥレンの《一等車の旅》など、作家性や地域性が際立つ作品を、「IMAGINATION」「IDENTITY」「INNER JOURNEY」という3つのキーワードに沿って展示する。
また、日本からエントリーした初参加からベテランまで10組の作家による作品も目にすることができる。たとえば、カエルや鳥、蝶などが華やかな色彩で描かれた、きくちちきの《ともだちのいろ》、少女が海辺のアトリエで過ごす日々を描いた堀川理万子の《海のアトリエ》、シベリアの原生林を流れるビギン川の旅を描いたあべ弘士の《よあけ》など。さらに荒井良二、ザ・キャビンカンパニー、junaidaらによる出品作品の原画のほか、制作過程を物語るラフスケッチや草稿、各作家のエピソードも紹介していく。
このほか、これまで千葉市美術館で10回にわたり開催してきたBIBの企画展の特集として、過去20年の間に受賞した作品の絵本も展示される。
【詳細】
展覧会「ブラチスラバからやってきた!世界の絵本パレード」
開催日程:2025年3月22日(土)〜5月18日(日)
休館日:4月7日(月)、14日(月)、21日(月)、28日(月)、5月7日(水)、12日(月)
時間:10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで。入場受付は閉館の30分前まで。)
会場:千葉市美術館
住所:千葉県千葉市中央区中央3-10-8
料金:一般 1,200(960)円、大学生 700(560)円、小・中・高校生 無料
※障害者手帳の所持者とその介護者1名は無料。
※( )内は前売り、千葉市内在住65歳以上の料金。
※前売券は千葉市美術館ミュージアム ショップ、ローソンチケット(Lコード:34285)、セブンイレブン(セブンチケット)、千葉都市モノレール「千葉みなと駅」「千葉駅」「都賀駅」「千城台駅」の窓口にて11月15日まで販売(11月16日以降は当日券販売)。
※ナイトミュージアム割引:金・土曜日の18:00以降は観覧料半額。
※本展チケットで7階「ノックノック!千葉市美術館をたのしむ4つの扉」、5階常設展示室「千葉市美術館コレクション選」の観覧可能。
◾️第1部出品作家(BIB2023 受賞作家)
パロマ・バルディビア、アテネ・バヤーレ=バブチュカ、チン シンルー、マエヴァ・ルブリ、マヤ・シュレイフェル、ダニ・トゥレン、アナ・クーニャ、ルツィエ・ルチャンスカー、サンナ・ペッ リチオーニ、ヤーン・ロームス、ヴェンディ・ベルニッチ、サゲジョル出版社、タラブックス、ナダ・セラフィモビッチ、スィモナ・スマタナ、オンドレイ・ズィムカ
◾️第2部出品作家(BIB2023 日本代表作家)
あべ弘士、荒井良二、石川えりこ、きくちちき、齋藤槙、ザ・キャビンカンパニー、junaida、たじまゆきひこ、堀川理万子、桃山鈴子
【問い合わせ先】
千葉市美術館
TEL:043-221-2311 (代表)