レッド ヴァレンティノ(REDValentino)の2018年春夏コレクションは、違うものとすべてのアイデンティティを讃えるべく「多民族主義」をキーワードに掲げた。
エスニック、サファリ、そして中世のヨーロッパ。今シーズンは異色ともいえるエッセンスやテイストが溢れ、まるで時空を超えて世界中を旅したような満足感に浸ることができる。
象徴的に取り入れられたサファリルックは、大振りなボタン、機能的なポケットといったディテールはそのままに現代風にアップデート。ジャケットは七分袖になり、スカートは極短に。インナーにはブラトップを合わせて、アドベンチャーの世界からセンシュアルな世界観へと飛び出していく。
中世に芸術的頂点を迎えたタペストリー「トワル・ド・ジュイ」。ヨーロッパ貴族も魅了したクラシカルな模様は、レッド ヴァレンティノの新コレクションでユーモラスな存在として力を発揮。青×白のロマンティックなテキスタイルの上に顔を出すのは、元気なモンキー。フレアドレスやノースリーブブラウスなど上で、はしゃぐように動き回りチャーミングな表情を見せている。
また、民族調のキーワードはバンダナ模様で表現。総柄のテキスタイルとパッチワークして、リボン付きのキャミドレスやAラインコート、シースルーワンピースなどエアリーなウェアへと変化を遂げる。中東で見つけたモザイク模様にはハートのモチーフをプラスした。異国情緒あふれる可憐な色柄は、キャミソールドレスになって登場している。