2012年2月23日、ミラノファッションウィークでクリツィア(Krizia)が2012-13年秋冬コレクションを発表した。ライトがランウェイを照らし出し、ホイットニー・ヒューストンの歌声でショーの幕開けを告げた。
オレンジ、ブラウンといった暖色系のワントーンコーディネートは、ハーネスのデザインが全体を引き締めている。今季はショルダーラインを強調したルックが多く登場。ノーカラーのジャケットは、鋭角になった肩のラインが美しく、シャープな印象を与えている。アクセサリーはゴールドに統一。ロングネックレスはアクセントとしてコーディネートに華やかさを添えた。
ゆったりとしたシルエットのニットアイテムも多く登場。タイガーモチーフのセーターはインパクト大。肩袖だけファーをほどこしたワンショルダーのドレス、ボアスリーブのブラックジャケットなど、全体としてタイトにまとめられたコーディネートにモンゴリアンファーのボリューム感が効いている。
フルレングスのイブニングドレスは、ドレープ感と歩くとスリットから覗く脚がセクシーで女性らしい雰囲気を醸し出す。ラストルックとして登場したメタリックゴールドのドレスは、細いプリーツが重なり合い、独特の動きあるシルエットを生み出した。まばゆく輝くゴールドで、ゴージャスで知的な女性像を描き出したコレクションだ。