レイチェルコーミー(RACHEL COMEY)の2012-13年秋冬コレクションがニューヨークファッションウィークにて発表された。ショー前日、デザイナーのレイチェル自身は発表されるコレクションに対して「いつも秋冬のときはプリントや色ものに没頭するのだけど、今回はそういうものを取り去ってクリアな世界観をつくったの」とコメントした。今まであったデザインを取り除き一段とシンプルで大人っぽい雰囲気に、レイチェルならではのチャーミングかつどこかエッジィなクレイジーさが入り混じったコレクションに仕上げられた。
ブラック、ホワイト、グレイ等のベーシックカラーが主人公。蛍光オレンジやショッキングピンクのドレスがシックなコレクションにパンチを与えている。プリントは今までよりも影を潜めていたのだが、特殊な素材感選びが同じブラックでも異なる表情を作り出している。
例えばシャイニープラスチックを使ったリトルブラックドレスはクールでエレガントな印象でセクシーなドレスラインにレイチェルらしい"ひねり"を加え、コットンと穴のあいたウールフェスはトップに軽さを与えた。洗練されたシルエットをユニークな素材で表現する事によって、成熟した女性にふさわしい魅力的なコレクションが完成された。
レイチェル自身が大人の女性として成長していくにつれ、彼女のファン達コーミーガールズも年を重ねて成長していく。洗練された女性像を目指したくなる魅力的な要素が存分に詰まった作品として仕上がった。