パリファッションウィークで発表されたハイダー アッカーマン(HAIDER ACKERMANN)の2012-13年秋冬コレクション。独創的な作品で知られるルーマニア出身の彫刻家、コンスタンティン・ブランクーシ(Constantin Brâncuşi)の彫刻のような細長いシルエットがデザインソースとなっている。中世ヨーロッパを彷彿させるような優雅な音楽が流れるランウェイ会場は観客を別世界の、別時空の世界に誘い出してくれた。
ミニマルなブランクーシの彫刻作品のように、洗練された美しさを描いた。シルクサテンのドレスはウエストを細く仕上げられ、フェミニティを強調したシルエット。ジャケットは腰の周囲にドレープが施され、エレガントかつ彫刻的に仕上げられた。重厚感のあるレザーのジャケットやスカートをスタイリングすることにより、力強さを表現。紅葉からインスパイアされたカラーパレットは、オレンジ、イエローゴールド、ネイビー、ボルドーなどの鮮やかな色合いが特徴的だ。
様々な素材を用いて絶妙なレイヤードを実現したハイダー アッカーマン。服を媒体にして自分がイメージする世界を忠実に描いた。